SOT療法の特徴

操体法?

操体法とは、呼吸や身体の連動を利用して歪みを整えていく際に患者様自身が気持ちよく感じられる刺激を味わうことで、痛みや身体の歪みが解消するという不思議な療法です。文章を読んでも気持ちよさの感覚がわからないとは思いますが、実際に施術を受けると身体の細胞で感じます。

「何でこんな簡単なことで良くなるのか?」と不思議に思う人が多いですが、施術後は痛みや可動域が格段に改善されます。 自然の摂理でそのようになっています。 当院では、操体法の中でも特に宮城県大崎市、ひふみ健康整体院の加藤廣直先生が考案された「理学操体法」を施術全体のメインとして、まず身体全体のバランス調整の際に使用します。

※動画からは音声が出ます。音量にご注意下さい。また音声無しでもテロップで内容が確認できます。

SOT療法とは?

SOTは、アメリカ人のカイロプラクティックドクターM.Bディジョネット博士が創始したテクニックです。従来のカイロプラクティックとは違い、ボキッと瞬間的に矯正をかけるのでは無く、患者様の体重を利用してゆっくり時間をかけて骨格を矯正できることで、脳が骨格の良い位置を覚えやすくなり、結果定着がスムーズになります。 画期的な改善効果が期待できるだけでなく、施術時における患者様への負担がほとんど無い為、女性の方やご年配の方でも事故無く安心して受けていただく事ができる、とても優れたテクニックです。

当院ではこのSOTを「骨盤から背骨、後頭骨にかけての矯正」の目的で使用します。 主に骨盤と後頭骨を矯正し、背骨などの「骨格バランス」を整えることで、「神経の情報伝達機能」や「脳脊髄液の循環」を正常な状態に回復させて、自然治癒力を高めることで症状の改善を目指します。

【施術の方法】

※動画からは音声が出ます。音量にご注意下さい。また音声無しでもテロップで内容が確認できます。

◎SOTで骨盤を整えることで、肩やハムストリング、ふくらはぎなどの痛みが緩和する動画です。

三角ブロックを骨盤の下に入れて、患者様の体重や呼吸の際の動きを利用して、時間をかけて骨盤から背骨をじっくり矯正します。その患者様の状態によってブロックの挿入位置も異なります。
矯正している間は骨盤が良い位置に戻っているため、気持ちよくて眠気が出る場合があります。

【コラム~脳脊髄液とは~】

脳脊髄液とは脳の周辺と背骨の中を満たしている生命の源となる液体です。 脳室内で生産され、脳や脊髄が必要とする各種の栄養分や情報伝達部質を運搬する重要な役割を担っています。

脳脊髄液は頭蓋骨から背骨を通って仙骨(骨盤の中心の骨)までの間を循環していますが、 1分間に約5~10回前後の規則正しいサイクルでの循環を繰り返しています。 この循環が正常に行われることにより自然治癒力が正常に機能し健康な状態が保たれます。
ところが、背骨に歪みが生じると、脳脊髄液の循環が悪くなり、 脳や神経に十分な栄養が補給されなくなり、 脳や神経は正常な働きができなくなります。 その結果、自然治癒力が低下して心身に様々な不調が生じると考えられています。

脳脊髄液の役割

オステオパシー

1874年にアメリカ人医師のアンドリュー・テーラー・スティル博士により発表された手技療法で、身体全体を一つのユニットと考え、身体が本来持っている機能性を取り戻して自然治癒力を高めることで健康へと導く療法です。
オステオパシーはアプローチの範囲が身体全体(骨格だけでなく、筋肉や内臓、リンパ液、血管、自律神経)に及ぶことや その手技が極めてソフトなタッチ(グラム単位)であることなどが特徴です

■当院では主に下記の目的で使用します■

  • 1.自律神経の働きを良くする。
  • 2.血液、リンパ液、脳脊髄液の循環を改善する。
  • 3.内臓系の働きを良くする。
  • 4.頭蓋骨の歪みを取り、動きを良くする。
  • 5.筋肉や関節の緊張を解き身体をリラックスさせる。

トリガーポイントリリース

トリガーポンイントとは、筋肉に発生した硬結部分(コリの親玉)の事です。筋肉中にこのような硬結部分が発生するとその部分が痛むだけでなく、「関連痛」といって「離れた場所にも痛みを飛ばす」性質があります。身体中に痛みやシビレだけでなく、頭痛、めまい、耳鳴りなど多くの不調を発生させます。

■トリガーポイントが原因となる主な症状■

  • 1.肩や腰、手足の痛みやシビレ
  • 2.頭痛、めまい、耳鳴り、かすみ目
  • 3.坐骨神経痛、肋間神経痛
  • 4.生理痛、便秘、胸部、腹部の痛み
  • 5.疲れやすい、自律神経の乱れ

トリガーポイントが原因の痛みや痺れの代表例です。

×点部分=トリガーポイント。
赤い部分=痛みが発生する場所。

I、腰痛の原因になるトリガーポイント

1、大腰筋

大腰筋は背骨を支えて姿勢を保ったり、脚を引き上げる時に働く筋肉です。 腸のさらに奥に有りますので、普段は意識することがない筋肉ですが、トリガーポイントが「おへそ」の横付近に生じた場合、 痛みは背中側の背骨の付近で感じます。下腹部付近で生じた場合は股関節周辺に感じます。
仰向けで寝ていて背骨付近に痛みが発生したり、寝返りを打つ時に痛みが出る場合はこの筋肉のトリガーポイントが原因となっている場合が多いです。 また、この筋肉が異常緊張するとギックリ腰を発生させます。
更に、ここに出来たトリガーポイントは便秘、胃の痛み、腸の痛み、生理痛等の原因にもなります。

2、腹直筋

「腹直筋」とは俗にいう「腹筋」です。この筋肉の上部(胃の辺り)にトリガーポイントが生じますと、 肩甲骨の下部に背部痛を起こし、下腹部にトリガーポイントが生じますと骨盤の縁に沿った痛みを起こします。
また、腹直筋のトリガーポイントは、胃腸の痛みや生理痛、頻尿や尿漏れの原因となるケースも有ります。

II、坐骨神経痛の原因になるトリガーポイント

1、ハムストリング筋

太ももの裏側の「ハムストリング筋」です。 この筋肉にトリガーポイントが発生するとお尻から太ももの裏にかけての痛みや痺れが発生します。

2、大臀筋

お尻の一番浅い所にある筋肉です。この筋肉にトリガーポイントが発生すると、お尻全体にじっと座っていられないような痛みや痺れが出ます。

3、中臀筋

お尻の中層部にある筋肉です。この筋肉にトリガーポイントが発生すると仙骨の周囲を中心に臀部から大腿部外側面に痛みや痺れが出ます。

4、小臀筋

小臀筋はお尻の一番深部にある筋肉です。この筋肉にトリガーポイントが発生すると、 太ももの外側面や後面、そしてふくらはぎから足首までに痛みや痺れ感が生じます。

III、肩こりの原因になるトリガーポイント

1、僧帽筋

肩こりの原因になる筋肉といえばこの「僧帽筋」です。皆さんが肩を揉んだり、湿布を貼ったりするところです。 この筋は過緊張になりやすく、トリガーポイントの出現頻度が高い筋肉です。
肩を揉んでもらうと痛くて気持ちいいのですが、実は、皆さんがコリを感じている所にあるトリガーポイントは、 下図(左)のように、首の側面や側頭部に痛みを放散するトリガーポイントです。 肩上部のどうしようもないコリや痛みを感じさせているトリガーポイントは、下図(右)のように、肩甲骨の内側にあります。 従って、肩上部のしつこいコリや痛みを改善するには、肩甲骨内側のトリガーポイントを解消する必要があります。

IV、頭痛の原因になるトリガーポイント

トリガーポイントは頭痛の原因にもなります、頭痛がひどくて病院でMRIをとっても「問題ない」と言われたような場合は、 トリガーポイントの関連痛から来る頭痛の可能性が高いです。
頭痛、頭が重いなどの症状で代表的なものは「僧帽筋」のトリガーポイントですがその他にも、 「胸鎖乳等筋」や「半棘筋」、「後頭下筋」など多くのトリガーポイントが関与します。

1、僧帽筋

2、頭半棘筋・頸半棘筋

3、後頭下筋

4、胸鎖乳突筋のトリガーポイント

V、「めまい」、「耳鳴り」、「吐きけ」の原因となるトリガーポイント

1、胸鎖乳突筋

聞きなれない名前の筋肉ですが、首の側面にある「胸鎖乳突筋」にトリガーポイントが発生すると頭痛の原因となります。
また、頭痛だけでなく各種の不定愁訴(吐き気、目まい、耳鳴り等)を発生させる原因にもなります、 病院で「メニエール病」と診断されたケースでもこのトリガーポイントを緩めると、「めまい」が大幅に改善すwるケースが数多く見受けられます。

上記の図はトリガーポイントの一例にすぎません。
トリガーポイントは体中の全ての筋肉や筋膜、腱、靭帯に発生し痛みや不定愁訴の大きな原因となります。